知らないと密漁に?タコ釣りと漁業権のルール【初心者必読】

「堤防でタコが釣れた!」——SNSでもよく見る光景です。でも、ちょっと待ってください。

実は、タコ釣りは場所によっては“密漁”になってしまうことがあるんです。知らずに持ち帰ると、罰則の対象になることも。

シオカゼも、最初はこのルールをよく知りませんでした。

我が子はタコを食べるのが好きなので、やってみた事がある程度で毎回ルアーを消費してしまう為、お財布事情もあり挫折した釣りです。

今回は、タコ釣りを楽しむ前に必ず知っておきたい「漁業権」と「ルール」を、初心者向けにやさしくまとめます。

夏はタコのシーズン|エギングでも釣れてしまう

これからの時期(夏)は、堤防でもタコの釣果がちらほら出始めます。そして気をつけたいのが、タコは“狙っていなくても釣れてしまう”ことがある点です。

たとえば、アオリイカ狙いのエギングでも、タコが抱いてくることがあります。「イカを釣ってたら、いつのまにかタコが…」というのは、わりとよくある話です。

もちろん、タコ用ルアー(タコエギ・タコジグ)を使えば、より積極的に狙えます。堤防の際(キワ)を底まで落として、ちょんちょんと誘うと、壁ぎわに張りついたタコがヒット。これがなかなか面白いんです。

ただ、底をちまちま誘う釣りなので、根掛かりでルアーを失いやすいのも特徴。ロストも込みで楽しむ釣りですね。

……と、ここまで読むと「よし、タコ釣りに行こう!」と思うかもしれません。でも、その前に——次に説明する「漁業権」を必ず知っておいてください。

そもそも「漁業権」って何?

漁業権とは、決められた海域で漁業を営む権利のこと。地元の漁師さんや漁協(漁業協同組合)が持っています。

特に沿岸でよく関わるのが「共同漁業権」。これは、貝類・海藻・タコ・イセエビなど、その場所に定着して釣れる生き物を対象にしていることが多いんです。

つまりこれらの生き物は「みんなの自由なもの」ではなく、漁業権で守られた資源。勝手に獲ると、権利の侵害になってしまうことがあります。

タコは「漁業権の対象」になっていることが多い

そして問題は、タコ(マダコ)はこの漁業権の対象になっている地域が多いということ。

「魚はOKでもタコはダメ」という海域は、実は全国にたくさんあります。釣れるからといって、どこでも持ち帰っていいわけではないんですね。

漁業権の対象になっているタコを、遊漁者(趣味の釣り人)が獲ると、「漁業権侵害」として罰せられることがあります。

もう一つのルール「漁業調整規則」

漁業権とは別に、都道府県ごとに定められた「漁業調整規則」もあります。これは漁業権の有無に関わらず、その地域全体に適用されるルールです。

たとえば、

  • 使ってよい漁具・漁法の制限(基本は釣り・たも網など)
  • 持ち帰ってよいサイズの制限(地域によっては“小さなタコはリリース”など)
  • 禁漁期間・禁止区域

地域によって中身が違うので、「自分が行く場所のルール」を知ることが大切です。

知らずに獲ると「密漁」に=罰則も

「知らなかった」では済まないのが、このルールの怖いところ。

漁業権を侵害すると、漁業法によって罰金(たとえば二十万円以下の罰金など)が科されることがあります。せっかくの楽しい釣りが、一発で台無しです。

悪気がなくても、結果的に密漁になってしまう——これは絶対に避けたいですよね。

じゃあ、どこなら釣っていいの?

タコ釣りが問題なくできるのは、ざっくり次のようなケースです。

  • そもそも漁業権が設定されていないエリア
  • 漁業権はあっても、タコが対象種に入っていない地域
  • 漁協が遊漁を認めている場所・遊漁券で楽しめる釣り場

ただし、これは場所ごとに本当にバラバラ。「たぶん大丈夫」の自己判断はとても危険です。必ず確認しましょう。

釣行前のチェック方法(これだけやればOK)

難しく考えなくて大丈夫。次の3つを押さえればOKです。

  • ① 都道府県の「漁業調整規則」を見る…各県のホームページで公開されています
  • ② 地元の漁協に問い合わせる…一番確実。「ここでタコを釣ってもいいですか?」と聞くだけ
  • ③ 釣り場の看板・掲示を確認…禁止区域には案内が出ていることが多いです

国(水産庁)も「遊漁の基本ルール」をまとめたページを公開しているので、一度目を通しておくと安心です。

水産庁「遊漁・海面利用の基本的ルール」を見る

ルールを守るのも、釣り人のマナー

漁業権やルールは、漁師さんの生活と、海の資源を守るためのもの。僕たち釣り人がルールを守ることは、これからも気持ちよく釣りを続けるためのマナーでもあります。

「知らなかった」をなくして、安心して釣りを楽しみましょう。

まとめ

タコ釣りは、

  • 夏にかけて釣果が増え、エギングの外道やタコ用ルアーで気軽に釣れてしまう
  • だが多くの地域で漁業権の対象。知らずに獲ると密漁=罰則のことも
  • 釣行前に県の規則・漁協・看板で確認すればOK

ルールを知って、安全に・気持ちよく釣りを楽しみましょう。釣りの基本やほかの魚種の始め方は、こちらの記事でも紹介しています。

※ルールは地域・時期によって変わります。最新の情報は必ず各自治体・漁協でご確認ください。

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