こんにちは、シオカゼです。
ルアー釣りをしていて、いちばん心が折れるのが根掛かりだと思います。買ったばかりのルアーを1投目で失ったときの絶望は、何年やっても慣れません。
ただ、10年やってきて分かったことがあります。根掛かりはゼロにできません。この記事では「根掛かりをなくす方法」ではなく、減らす方法と、掛かってしまったときの外し方の手順を書きます。
地磯とテトラで実際にやっていることが中心です。
大前提|根掛かりする場所にこそ、魚はいる
まず身も蓋もない話をします。根掛かりは、魚が居つく場所では起きて当たり前です。
岩、テトラ、沈み根。そういう障害物は、魚にとっての隠れ家であり餌場です。だから根魚もそこに着くし、そこを通せばルアーも引っ掛かります。根掛かりを完全に避けようとすると、魚のいない場所ばかり通すことになるわけです。
とくに地磯とテトラは、根掛かりを含めてトラブルが多めです。ここで釣るなら、ある程度は覚悟がいります。
だから目指すのは「ゼロ」ではなく「減らす」。ここからが本題です。
根掛かりを減らす3つの意識
① まず目で地形を見て、際(きわ)を狙って投げる
投げる前に、見える範囲の地形を目で確認します。どこに根が入っているか、どこがフラットか。これだけで、投げる方向がかなり変わります。
そのうえで、根そのものではなく「際」を狙って投げる。魚は障害物にべったり張り付いているというより、その縁に出て餌を待っています。際を通せば、魚には届くのに引っ掛かりにくい、という状態が作れます。
これは投げる前の一手間なので、いちばんコストが低い対策です。
② 着底したあと、ラインをフリーのまま放置しない
これがいちばんやりがちで、いちばん厄介です。
着底したあとにラインを出しっぱなし(フリー)のまま放っておくと、PEラインそのものが岩礁帯に掛かります。こうなると回収はかなり難しくなります。
ルアーが引っ掛かっただけならまだ望みがありますが、ラインが岩に噛んだ状態はほぼ手が出ません。着底を感じたら、そのまま放置せずに動かし始めることが大事です。
③ 巻いている途中は「一瞬テンションを抜いて、跳ね上げる」
巻いている最中に「あ、根に当たったな」と感じたときの動きです。
そのままゴリ押しで巻くと、根に食い込んでいきます。そうではなく、一瞬テンションを抜き、そのあと跳ね上げて岩をかわすイメージで動かします。
テンションを抜くとルアーが根から少し離れ、その状態から跳ね上げると、障害物を飛び越えるように動いてくれます。感覚的な話ですが、これができるようになると根掛かりの回数はかなり減ります。
根掛かったときの外し方|引っ張るのは最終手段
先に結論を書きます。いきなり引っ張ってはいけません。
引っ張ると、ルアーやフックが岩の隙間に余計に噛み込んでしまいます。一度深く食い込むと、もう何をしても出てきません。引っ張るのは、ほかを全部試したあとの最終手段です。
まず試す|ロッドの手元をトントン叩く
僕の体感では、これがいちばん外れやすい方法です。
ラインを軽く張った状態にして、ロッドの手元部分を手でトントンと叩きます。すると、ゴムがパチンと弾けるような反動がラインを伝わってルアーに届き、それで外れることがあります。
力任せではないので、ロッドにもリールにも優しい方法です。根掛かったら、まずこれを試してみてください。とくにエギは返し(カエシ)がないぶん、この方法でスッと外れてくれることが多い印象です。
次に試す|ロッドとラインを一直線にして弾く
叩いてダメなら、次はこれです。
- ロッドをラインと一直線(平行)にする
- スプールを開いた状態にして、手で押さえる
- 強めに引っ張り、パチンとなるように離す
離した瞬間にラインがゴムのように跳ね、その反動で外れることがあります。
ポイントはロッドとラインを一直線にすることです。ロッドを曲げた状態で引っ張ると、力がルアーではなくロッドにかかります。これがロッドを折る一番の原因です。
PEラインが岩に噛んだら、たぶん戻ってこない
見分け方があります。引っ張ったときにガチッとして、まったく伸びない感触があれば、それはルアーではなくPEライン自体が岩に掛かっています。
この状態になると、正直ほぼ回収は無理だと感じています。粘っても状況は良くならないので、早めに切り替えたほうが時間も安全も守れます。
それでも外れないときの「切り方」|ここだけは安全最優先
最後は切るしかありません。ただ、切り方を間違えると本当に危ないので、ここはていねいに書きます。
やり方はロッドとラインを平行にして、スプールを手で固定して引っ張る。これに尽きます。とにかくロッドを曲げないことです。
⚠️ PE3号以上は、ロッドで引っ張らないでください
ここが大事なところです。PE3号くらいより太くなると、ラインがロッドやリールより強くなります。
その状態でロッドを使って引っ張ると、ラインが切れる前にロッドやリールのほうが壊れかねません。太いラインを使うときは、ラインを引っ張るための専用の棒(ラインブレイカーなどと呼ばれる道具)があるので、そちらを使ってください。
ロッドで無理やり引っ張るのは、道具の故障につながるのでおすすめできません。
正直に書くと、僕はまだ持っていません。なので「使ってよかった」とは書けません。ただ、太いラインを使う釣りをするなら必要になる道具だと思うので、どういうものかだけ紹介しておきます。
選ぶときのポイントを1つだけ。カラビナが付いているタイプのほうが、バッグやライフジャケットに取り付けやすいです。根掛かりは突然起きるので、すぐ手が届く場所にぶら下げておけるかは地味に効いてきます。
⚠️ ロッドを煽らない|折れます
根掛かりを外そうとしてロッドを何度も煽るのは、いちばんやってはいけない動きです。ロッドが折れる可能性があります。
僕自身、沖磯で愛竿を折った経験があります。そのときのことはロッドを折らないための注意点|沖磯で愛竿を折った僕が伝えたいことに書きました。ルアー1個と、ロッド1本。どちらを失うほうが痛いかを考えれば、答えは明らかだと思います。
あわせて、引っ張るときは正面を向かない、ラインを素手に巻きつけないことも徹底してください。切れた瞬間にルアーが自分めがけて飛んでくることがありますし、細いラインは指を切ります。
ロストを減らす道具の工夫|フックはあえて「強すぎない」ものを
道具側でできる工夫もあります。僕がやっているのはフックをあまり強いものにしないことです。
理由はシンプルで、強すぎないフックなら、根掛かったときに曲がって外れてくれるからです。フックが1本伸びるだけで、ルアー本体は戻ってきます。
ただし、これには明確なトレードオフがあります。
- メリット:根掛かりからルアーを回収できる確率が上がる
- デメリット:大物が掛かったときにフックが伸びて逃す可能性がある
なので釣り場と狙う魚種によって使い分けるのが現実的です。根が荒くて小型中心の場所なら弱めのフック、大物が出る可能性がある場所なら強いフック、という考え方です。
ちなみに、根掛かりが多いと分かっている場所では、安いルアーで割り切るのも立派な戦略です。100均のルアーについてはダイソーの釣具は使える?実際に使った正直レビュー【100均釣具】にまとめています。
それでもロストはする|1投目の絶望と付き合う
ここまで書いておいてなんですが、それでもロストはします。
新品のルアーやエギを、1投目でロストしたときの悲しさは絶望的です。パッケージを開けた記憶がまだ新しいうちに、海の底に置いてくる。あれは何度経験してもきついです。
ただ、これを怖がって根から離れたところばかり投げていると、今度は魚が釣れません。根掛かりのリスクと釣果は、だいたいセットになっています。
だからこそ、この記事に書いた「減らす意識」と「正しい外し方」を身につけて、失う数を減らしていくという付き合い方がいいと思っています。
まとめ|根掛かりは減らすもの、外すのは順番が大事
- 根掛かりは魚がいる場所ほど起きる。ゼロにはできない。地磯・テトラは特に多い
- 減らす① 目で地形を見て、根の「際」を狙って投げる
- 減らす② 着底後にラインをフリーで放置しない(PEが岩に掛かると回収不能)
- 減らす③ 根に当たったら一瞬テンションを抜いて跳ね上げる
- 外し方① まずロッドの手元をトントン叩く(いちばん外れやすい)
- 外し方② ロッドとラインを一直線にして、スプールを押さえて弾く
- 引っ張るのは最終手段。引っ張ると岩の隙間に噛み込んで余計に取れなくなる
- ロッドを煽らない。折れる。PE3号以上はロッドで引かず専用の道具を使う
- フックを強すぎないものにすると曲がって回収できる。ただし大物を逃すリスクとセット
根掛かりが減ると、釣りそのものが軽くなります。攻めたいところに投げられるようになるからです。
ラインまわりのトラブル全般は釣りのライントラブル対策|高切れ・糸ふけ・バックラッシュの防ぎ方、根魚狙いの基本はロックフィッシュの始め方|夏に狙う根魚の道具と釣り方【初心者向け】にまとめています。
それでは、よい釣りを。シオカゼでした🎣




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