こんにちは、シオカゼです。
釣りをしていると、小さすぎる魚やイカが釣れることがあります。「持ち帰らないから海に返そう」——その気持ちは素晴らしい。でも、やり方を間違えると、返した魚は生き残れません。
僕は春イカで100gの小さなアオリイカが釣れたとき、リリースして帰しました(その釣行記)。秋の新子シーズンも、小さい個体は返す派です。今日は、魚が元気に帰るためのリリースの作法をまとめます。
なぜリリースするのか|未来の釣果への投資
小さい個体は、来年の大物候補です。秋の小さな新子イカは、来春の親イカになる。今日の10cmを返せば、来年の1kgに会えるかもしれない。
リリースは「優しさ」であると同時に、釣り人自身の未来の釣果を守る投資でもあります。地域によってはサイズ制限のルール(例:小さいタコやイカの採捕禁止)もあるので、ルール確認も忘れずに(漁業権とルールの話はこちら)。
リリースの基本作法5つ
① 触るなら濡れた手で|魚の体表は、粘膜のバリアで守られています。乾いた手やタオルで掴むと粘膜が剥がれ、返した後に病気にかかりやすくなります。触る前に手を海水で濡らす——これだけで生存率が変わります。
② 地面に置かない|熱い堤防やコンクリートの上に置くのは、人間でいえば熱した鉄板に寝かされるようなもの。夏は特に致命傷になります。写真を撮るなら、濡れた手で持って手早く。
③ 針は無理に外さない|飲み込まれた針を無理にほじると、内臓を傷つけて助かりません。深く掛かってしまったら、ハリスを切ってそのまま返す方が生存率は高いです。針はいずれ錆びて外れます。
④ とにかく素早く|空気中にいる時間は、魚にとって息止めと同じ。「観察は水汲みバケツの中で、写真は10秒、すぐ海へ」を心がけましょう。
⑤ 優しく水に戻す|高い堤防から投げ落とすのはNG。水面まで距離がある場合はタモに入れてそっと降ろすか、低い場所まで移動して放しましょう。弱っている魚は、頭を潮上に向けて水を通してあげると回復しやすいです。
イカのリリース|魚より繊細です
アオリイカは魚以上にデリケート。リリース前提なら——
- できるだけ触らずに、水面近くでエギを外す
- 墨を吐かせ切る前に、早めに判断して返す
- 胴を強く掴まない(内臓が集まっています)
身体が白っぽく濁ってきたら弱っているサイン。素早い判断が大切です。
毒魚が釣れたときは
ゴンズイやハオコゼなど毒のある魚は、リリースしようとして刺される事故が多発ポイントです。素手で掴まず、フィッシュグリップやプライヤーで針を外すか、ハリスを切って返してください(危険な魚の見分け方はこちら)。
なお、毒魚を堤防に放置するのは、次に来た人やネコが被害に遭うので絶対にやめましょう(釣り場のマナー)。
リリースのよくある質問(Q&A)
Q. 持ち帰るかリリースするか、基準はありますか?
A. 僕の基準は「食べる分だけ持ち帰る」「小さい個体は返す」の2つだけです。数が釣れる日ほど、全部持ち帰らない選択が資源を守ります。地域のサイズ制限などのルールがある場合は、当然そちらが最優先です。
Q. リリースしても、どうせ死んでしまうのでは?
A. 扱いが雑なら、その可能性は上がります。逆に、この記事の作法(濡れた手・素早く・優しく)を守れば生存率は大きく変わります。完璧である必要はありません。「なるべく魚に優しく」の心がけが、そのまま結果につながります。
Q. 記念写真は撮ってもいいですか?
A. もちろんOKです。ただし「地面に置いてじっくり撮影」はNG。濡れた手で持って、構図は先に決めて、10秒以内でパチリ。水汲みバケツの中で泳がせながら撮るのも、魚に優しい方法です。
Q. 針を飲まれた魚は、持ち帰った方がいいのでは?
A. 生存が難しそうなダメージ(大量出血など)なら、サイズが許す限り持ち帰っていただく方が命を無駄にしません。「返せば必ず助かる」わけではないので、魚の状態を見て判断する——それもリリースの作法のうちです。
Q. 子どもにリリースを教えるコツは?
A. 「小さい子は海に返して、大きくなったらまた会おうね」という声かけが、うちでは一番伝わりました。返した魚が泳いでいく姿は、子どもにとって釣れた瞬間と同じくらい印象に残る体験になりますよ(親子釣りのコツはこちら)。
まとめ
- リリースは未来の釣果への投資。小さい個体は返す
- 濡れた手・地面に置かない・無理に針を外さない・素早く・優しく
- イカは魚より繊細。触らずに外すのが理想
- 毒魚は素手NG。道具で外すかハリスを切る
「返した魚が来年もっと大きくなって戻ってくる」——そう思うと、リリースも釣りの楽しみのひとつになります。海と長く付き合っていきましょう。
それでは、よい釣りを。シオカゼでした🎣



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