メタルジグの動かし方は、いろいろな記事に書いてあります。ただ巻き、ワンピッチジャーク、フォール——名前は知っている人も多いと思います。
でも実際に堤防に立つと、こう思うはずです。
「で、それをどういう順番でやればいいの?」
この記事では、投げてから回収するまでの1投の組み立てと、釣れないときに何から変えるかを書きます。技の説明ではなく、使い方の話です。
⭐ 僕の基本の1投|投げてから回収まで
まずは、いつもやっている流れをそのまま書きます。
- 投げる
- 着底まで待つ
- ワンピッチジャークを5回
- また沈める
- 3と4を繰り返す(手前20mくらいまで)
- 手前まで来たらただ巻き、またはトゥイッチ
- 回収
ポイントは「5回しゃくったら、また沈める」を繰り返すところです。
それと着底したら、置いておかずにすぐ動かします。メタルジグでボトムステイ(底で止める)はしません。
底に置いておくと根掛かりしますし、ジグは動いていないと魚に見向きもされないルアーだからです。ワームは逆で、止めたほうが食ってくるのですが、そこが大きな違いです。
しゃくり続けると、ジグはどんどん上へ上がってきます。それだと底のほうを探れる時間が短くなる。だから途中で沈め直して、底付近をキープしながら手前に寄せてきます。
手前20mからは、動かし方を変えます
手前20mくらいまで来たら、ワンピッチをやめてただ巻きかトゥイッチに切り替えます。
足元近くまで魚が追ってきていることは、実際にあります。最後まで気を抜かないためにも、回収までの数十メートルは動かし方を変えて誘うようにしています。
ただ巻きで通すなら、こういうジグも持っていきます。後ろにブレード(金属の羽根)が付いていて、巻くだけで勝手にアピールしてくれます。
このブレード付きのただ巻きで、ネリゴ(カンパチの子ども)を釣った釣行記も書いています。
この1投がすべてではありません
上の流れは基本形です。これだけをずっと繰り返しているわけではありません。
僕が実際にやっている、他のパターンも書いておきます。
その前に、表に出てくる「ジャカ巻き」だけ説明しておきます。
ジャカ巻きは、速く巻くことと、ロッドを小刻みに動かしながら巻くこと——僕はどちらもやります。
- 速く巻くだけのとき
- 竿先を小刻みに動かしながら、速く巻くとき
その日の反応で使い分けます。どちらにしても「速く動かして反射的に食わせる」のが狙いです。ゆっくり見せて食わせるのとは、逆の考え方になります。
| やり方 | 狙い |
|---|---|
| 表層をジャカ巻き | 上のほうにいる魚を、速い動きで反射的に食わせる |
| 着底後、スローにワンピッチ | 底付近をゆっくり見せる |
| 着底 → ワンピッチ5回 → ジャカ巻き | 底から一気に上げて追わせる |
表の「着底後、スローにワンピッチ」をやるときは、ジグ自体をゆっくり誘えるものに替えることがあります。僕が使っているのはこの2つです。
こうやって色々試して探るのが、実際のところです。「これが正解」という1つのパターンがあるわけではありません。
その日、その場所で反応が出る組み合わせを見つける。それがメタルジグの使い方だと思っています。
⭐ 釣れないときに変える順番
反応がないとき、僕はこの順番で変えています。
- アクションを変える
- レンジ(層)を変える
- 色を変える
- 重さを変える
- それでもダメなら場所を移動する
この順番には理由があります。
上に行くほど「すぐできる」から
| 変えるもの | 手間 |
|---|---|
| アクション | 今すぐできる。次のキャストから変えられる |
| レンジ | 今すぐできる。沈める時間を変えるだけ |
| 色 | ルアー交換が必要 |
| 重さ | ルアー交換が必要 |
| 場所 | 荷物をまとめて歩く。いちばん時間がかかる |
手間のかからないものから順に試す。これだけです。
いきなりルアーを交換したり、場所を移動したりする前に、いま投げているジグでできることを試し切ったほうが効率がいい。同じジグでも、動かし方とレンジを変えれば別のルアーのようになります。
それでもダメなら、迷わず移動します
全部試して反応がなければ、そこには釣れる魚がいないということです。
粘っても釣れないので、移動します。とくに根魚を狙うときはランガン(歩きながら探る)のほうが結果が出ます。
着底が分からないと、何も始まりません
ここまでの話は全部、「底に着いたことが分かる」のが前提です。
着底が分からないと、いつしゃくり始めればいいのか、いま何mを泳いでいるのかも分かりません。
スプールに指を添えて、糸の出方をコントロールする
僕がキャスト後にやっているのは、スプールに軽く指を触れて、糸の払い出しを制御する方法です。
コツは「張らず緩めず」。糸を出しすぎず、かといって引っ張りもしない。この状態を保ったまま沈めていきます。
こうすると、着底した瞬間に糸が止まるのがはっきり分かります。
糸をフリーで出しっぱなしにしていると、着底しても糸は惰性で出続けます。それだと止まった瞬間が分かりません。指1本添えるだけで、感度がまるで変わります。
この感度は、使っているラインにも左右されます。号数の決め方はPEラインにリーダーは必要?に書きました。
着底までの秒数を数えておく
もうひとつ、沈む時間を自分の中でカウントしておくと役に立ちます。
たとえば30秒で着底したとします。その数字が分かれば、次のキャストでこうできます。
- 20秒でアクションを始める=底より少し上を通せる
- 10秒で始める=もっと上の層を通せる
さっき「レンジを変える」と書きましたが、具体的にはこれです。ルアーを替えなくても、数える秒数を変えるだけで泳がせる層が変わります。
底にばかり反応がないなら、少し上を探ってみる。その判断ができるのは、着底までの秒数を知っているからです。
それでも分かりにくい日は、重くする
風が強い日や潮が速い日は、どうしても分かりにくくなります。そういうときは重いジグに変えると、はっきりします。
重さの目安はメタルジグの選び方にまとめました(堤防なら40g以下、沖磯なら120g以下が僕の基準です)。
最初の1本はこれで十分です
使い方を覚えるだけなら、高いジグは要りません。
僕もこれから始めました。安くて、よく釣れます。まずは1本で、上に書いた流れを試してみてください。
ロッドから揃える場合は、ショアジギングロッドの選び方も参考にしてください。
まとめ
- 基本の1投は着底 →(ワンピッチ5回 → 沈める)の繰り返し → 手前20mでただ巻きかトゥイッチ
- しゃくり続けると上ずるので、途中で沈め直して底付近をキープする
- これは基本形。表層ジャカ巻き、スローなワンピッチなど、色々試して探る
- 釣れないときは①アクション ②レンジ ③色 ④重さ ⑤場所移動の順で変える
- この順番は手間のかからないものからという考え方
- 着底はスプールに指を添えて「張らず緩めず」で沈めると分かりやすい
- 着底までの秒数を数えておくと、次から狙う層を自由に変えられる
- 着底したらすぐ動かす。メタルジグでボトムステイはしない
ショアジギング全体の始め方はショアジギングの始め方、ブレード付きジグの動かし方はブレードジグのアクション3選にまとめています。
最後にひとつ。ここに書いたのは僕のやり方の一部です。地域や潮によって効く組み合わせは変わります。決めつけずに、その日の海に合わせて試してみてください。


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