釣り用シューズの選び方|フェルト・スパイク・ラジアルを全部履いて比べた

釣り用シューズの選び方|フェルト・スパイク・ラジアルを全部履いて比べた 釣りを始める

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こんにちは、シオカゼです。

釣り用のシューズには、靴底(ソール)の種類がいくつかあります。フェルト・スパイク・フェルトスパイク・ラジアル。買うときに、どれを選べばいいか迷うところだと思います。

僕はこの4種類を全部履いてきました。シューズだけでなく、長靴やウェーダーの底も含めてです。

結論を先に書きます。買えるなら、フェルトスパイクがいちばんおすすめです。ただ、それぞれに得意・不得意がはっきりあるので、実際に履いて感じたことを正直に書いていきます。

4種類のソールを、全部履いて比べた結果

  • フェルトスパイク(フェルト+ピン)… ◎ いちばん使いやすい。迷うならこれ
  • フェルトのみ(ピンなし)… ○ ただし砂を踏んだ後が危ない
  • スパイクのみ(ピン+ゴム底)… ○ 岩場は強いが滑らかな石で滑る
  • ラジアル(ゴム底のみ)… △ 苔で滑る。ただしスニーカーよりはマシ

以下、ひとつずつ説明します。

① フェルトスパイク|迷ったらこれ

フェルトにピンが打ってあるタイプです。僕が今履いているのもこれで、4種類のなかでいちばん使いやすいと感じています。

理屈で言えば、フェルトが苔や濡れた岩に効き、ピンが硬い岩に食い込む。2つのいいところを両方持っているソールです。

地磯のように岩・苔・濡れた面が混ざっている場所では、これが安心です。片方だけのソールだと、必ずどこかで苦手な面が出てきます。

値段は他より高くなりますが、足元は転んだときの怪我に直結する部分です。ここにお金をかけるのは、いちばん納得感のある投資だと思っています。

色や年式は違いますが、僕が履いているのはこのタイプです。

2年以上使っているフェルトスパイクの釣り用シューズ
2年以上使用しています。

あともうひとつ。くるぶしより上まであるタイプを選んだほうが、怪我のリスクを減らせます。磯は足首をひねりやすく、岩で足首をぶつけることもあるからです。

② フェルトのみ|砂を踏んだ後が危ない

ピンのないフェルトソールです。僕はウェーダーの底がこれでした。

濡れた岩や苔には強いのですが、はっきりした弱点があります

砂地を歩いた後に岩を踏むと、滑ります。

フェルトソールに砂がまとわりついた状態
これはスパイク付きですが、砂が付くとこのようにフェルト全体にまとわりつきます。

フェルトに砂が入り込んでしまうと、フェルトが岩の表面をつかめなくなるからだと思います。ベアリングの上を歩くようなイメージで、ヒヤッとします。

サーフから磯へ移動するようなコース取りでは、この弱点がそのまま出ます。フェルトのみを選ぶなら、砂場を経由しない場所かどうかを考えたほうがいいです。

③ スパイクのみ|岩場は強い。でも滑らかな石で滑る

ゴム底にピンが打ってあるタイプです。僕はスパイク長靴で使っていました。

岩場では使いやすいです。ピンが食い込むので、ゴツゴツした岩の上では安心感があります。

ただ、こちらにも苦手な面があります。表面が滑らかな石を踏むと、滑ることがあります。

ピンは「食い込む」ことで効くソールなので、食い込む余地のないツルツルした面では役に立ちません。逆にピンが接地面を浮かせてしまうぶん、不安定に感じることもあります。

⚠️ 渡船ではスパイクが使えないことがあります

沖磯へ渡る渡船やフェリーを使う場合、スパイク(ピン付き)のまま乗船できないことがあります。金属のピンが船のデッキを傷つけてしまうためです。

船宿によってルールは違います。乗船中だけ履き替えるピンを覆うカバーを付けるそもそもスパイク不可——対応はさまざまです。

沖磯に行く予定があるなら、予約のときに渡船店へ確認してください。現地で「その靴では乗れません」となると、その日の釣りが終わります。

沖磯そのものの流れは【長崎】沖磯・渡船デビュー入門にまとめています。

⚠️ 安いスパイク長靴は、1年でピンが全部なくなった

これは実際に経験したことです。

僕が使っていたのは釣具屋さんの安いスパイク長靴でした。そのピンが曲がりやすく、外れやすいものだったんです。

ピンがなくなった安いスパイク長靴の靴底

結果どうなったかというと、1年ほど使ったところで、底のスパイクが全部なくなりました。ピンが全部取れたスパイク長靴は、ただのゴム長靴です。つまり後述するラジアルと同じ性能まで落ちます。

スパイク系を選ぶときは、ピンの品質を見てください。安すぎるものは、買ったときの性能が続きません。「安く買って1年で買い替える」より、しっかりしたものを長く使うほうが、結果的に安全でお得だと思います。

逆に、安いものを消耗品と割り切って定期的に買い替えるのもアリだと思います。どちらにしても「ピンが減ったまま履き続けない」のが大事です。

④ ラジアル|苔で滑る。ただしスニーカーよりはマシ

ゴム底に凹凸だけが付いたタイプです。いわゆる普通の長靴の底で、僕も長靴で使っていました。

正直に言うと、苔などでは滑りやすいです。磯で積極的に選ぶソールではありません。

ただしスニーカーよりはマシです。ここは強調しておきたいところで、「ゴム底だから同じ」ではありません。釣り用に作られたラジアルソールは、それなりに考えられています。

乾いた堤防やテトラの上、砂浜など苔や濡れた岩を歩かない場所なら、ラジアルで問題ありません。むしろピンがないぶん歩きやすく、コンクリートを傷めない利点もあります。

スニーカーで磯に入ってはいけません

ソールの話をしてきましたが、最後にこれだけは書いておきます。

僕は一度、スパイクを忘れてスニーカーで地磯に入り、滑って怪我をしかけました。あのときの感触は今でも覚えています。濡れた岩や海藻の上で、スニーカーのソールはまったく効きません。

その日の話は地磯の歩き方と安全対策|フェルトスパイクと「撤退ライン」の決め方に書きました。靴を忘れたら、その日は磯に入らない。それくらいでちょうどいいと思っています。

場所別|どのソールを選ぶか

  • 地磯・沖磯(岩・苔・濡れた面が混在)… フェルトスパイク
  • ゴロタ場・岩場が中心スパイクでも可。ただし滑らかな石に注意
  • 渓流や、砂を踏まない磯フェルトのみでも十分
  • 堤防・テトラ・サーフ(苔を歩かない)… ラジアルで問題なし
  • 渡船で沖磯へ渡るスパイクは事前に船宿へ確認(乗船できないことがあります)
  • 迷ったらフェルトスパイク。1足で全部こなせます

もし「何足も買えない」のであれば、フェルトスパイクを1足にしてください。苦手な面がいちばん少ないソールです。

ひとつだけ欠点を付け加えておきます。フェルトは、釣行後そのままにしておくと臭います。釣具屋さんの餌コーナーのあの匂いです。

帰ったら靴底を洗って乾かす。これは必須だと思ってください。フェルトは水と汚れを含みやすいので、放置すると本当に臭くなります。

まとめ|足元は、削ってはいけないところ

  • 4種類とも履いたうえで、フェルトスパイクがいちばん使いやすい
  • フェルトのみは、砂を踏んだ後に岩を踏むと滑る
  • スパイクのみは岩場に強いが、滑らかな石で滑る
  • ⚠️安いスパイク長靴は1年でピンが全部なくなった。ピンの品質は見るべき
  • ラジアルは苔で滑る。ただしスニーカーよりはマシ
  • ⚠️渡船ではスパイクで乗れないことがある。沖磯に行くなら予約時に確認
  • スニーカーで磯に入らない。滑って怪我をしかけました

釣りの道具は、安全に関わらないものなら安く済ませていいと思っています。ただ靴だけは別です。転んだときに失うものが大きすぎます。

装備全般については釣りの服装と安全装備|ライフジャケット・靴・帽子の必要性、沖磯に行く場合は【長崎】沖磯・渡船デビュー入門もあわせてどうぞ。

それでは、よい釣りを。シオカゼでした🎣

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